学生は如何にして卒研/修論を書くか?
増澤研では,新人研修が終了した時点から, 学生の研究テーマを教官と一緒に決定していきます(学部4年で院進学する人は 院試終了後).研究テーマ決定は基本的に学生の自主性に任されており, 「○○がやりたいです」と言えば,よっぽどのことがない限りそれをさせて もらえます.一方特にやりたいことがなければ,教官からのサジェスチョンを もとに研究テーマを決めていったりします.大体最初の一ヵ月程度で 「分散アルゴリズム」とか「教育工学」といった 大まかなテーマを決定します.それ以降は,研究分野に関する本や論文を読む, あるいはアプリケーションを作成する必要がある場合はプログラミングのための 勉強をする,など,各自研究のための基礎体力づくりを行ないつつ,それと並行 して実際に研究として取り組む課題をより具体的に絞っていく,というような 過程で研究を進めていきます.増澤研の研究は大別すると,分散アルゴリズムを始めとする理論系研究と, 教育工学を始めとする実装系研究に分かれます.前者はコンピュータシステム上 での優れたアルゴリズムを考察するのがメインテーマで, 他に並列アルゴリズム,計算幾何学なんかもやっていたりします. 具体的には,考案したアルゴリズムが正しく動作することを論理的に 証明したり,性能評価のためにアルゴリズムの解析あるいはシミュレーションを 行なったりします.一方後者は,実際に動作するアプリケーションを作成し, その運用評価を行なったりするのが主な作業です.「授業支援システム」などは この研究の成果物の一つであり,他にもインターネット応用ということで ネットワーク管理のためのツールの試作や,HCIの研究としてマウスの デバイスドライバの改良などを行なっていたりもします.
これまでの
卒業研究報告/修士論文
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